私の中国語学習法
Ⅰ)日本での学習方法(1997年~2000年)
私は東京都内の中国語の専門学校で大学2年生の冬から本格的に中国語の学習を始めました。
専門学校では一から学び始めましたが、最初に学んだのは発音です。中国語は「トーンランゲージ」と呼ばれる通り、音の抑揚によって単語の意味が変化する言語です。それだけに発音はかなり重要です。最初の三カ月はひたすら発音の練習でした。
どのように練習していたのかというとまずは手鏡を用意し、それで自分の口元を見ながら講師が黒板に書いた発音するというものです。「正しい発音は正しい口の開け方から」という思想でしょうか、かなり徹底的にやらされました。
また、同時に行った発音練習として、誰かとペアを組んで向かいあいながら、一人が発音をし、向かい合ったもう一人は相手の口元をチェックするということもやりました。
発音の練習がある程度できるようになると、その次から基礎的な文法の学習開始です。具体的な内容はもう忘れてしまいましたが、その専門学校に在学していた1年間に中国語の表現で必要な文法はほぼ習得できたと思います。
その後1年間は諸事情により、別の専門学校に通っていましたが、発音とある程度の文法はできるということで、会話中心に学習していました。
ポイント
- ・発音は徹底的に勉強して、完璧にすべき。
- ・よほどの才能がない限りは独学での学習は勧められない。ネイティブでなくてもいいから話せる人から教わるべき。
Ⅱ)台湾での学習方法(2000~2002年)
大学4年になって大学卒業後の進路を考えたときに、もう少し中国語の勉強をしたいと考え、親の勧めもあって台湾に留学させてもらいました。なぜ、台湾にしたのかというと、中国語の学習=中国留学みたいな風潮が若干嫌だった(人と違ったことをしたかった)のと、遠い親戚に台湾人がいたからです。
いざ台湾にやってきて、「中国語の専門学校で発音を徹底的に学んだし、文法もある程度学んだのだから大丈夫だろう」と思いきや、何を言っているのか分からず撃沈。というのも、元々自分がヒアリングは得意でなかったのに輪をかけて、捲舌音のない発音のために何を言っているのかが分からなかったためです。これでかなり自信喪失はしましたが、気持ちを切り替えて文法はある程度分かっていたので「単語をとにかく覚えないと生活できない」と考えて、ひたすら単語の暗記に努めました。
単語の覚え方としては、大学ノート見開きの左1ページを真ん中で分けるように線を引いて、その分けた左側に新出単語を書いて、右側に中中辞典(国語日報辞典という辞書を愛用していました)でその進出単語を調べてその説明を書き写すという方法を採っていました。しかも、その中国語で書かれた説明中に分からない単語が出てきたら、それをノート見開き右ページに書き取って、さらに意味を調べるというやり方です。かなり効果的な学習方法だったと思います。
おかげで台湾の辞書は部首引きか注音符号(ボポモフォ)引きなので、注音符号も一ヶ月程度で覚えられるようになりましたし、漢字を見慣れることで(声調は別にして)新出漢字の読みがある程度はつくりを見て推測できるようになりました。
ポイント
- ・発音と文法をマスターしたらひたすら単語数を増やそう。
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